クリスマスローズとは

冬の貴婦人と呼ばれる「クリスマスローズ」。花が少ない冬の時期に寒風に耐えて、清純で可憐な花を咲かせます。

クリスマスローズは「ローズ=薔薇」という名前が付いていますが、薔薇の仲間ではなく、キンポウゲ科の植物です。本来は原種のひとつである「ニゲル」の英名で、クリスマスの時期に薔薇のような花を咲かせることから、英国でつけられました。近年日本ではこのクリスマスローズという名がニゲルを含む20種の原種と、それらの交配種からなる属の名称として広く普及し標準和名となっていますが、正式な学名はヘレボルスといいます。
丈夫で手間もさほど掛からないので、日本でも人気が高まっている植物です。

豊富な花色と形
クリスマスローズの花色は、白、黄、緑、ピンク、赤、紫などの一般的な色から、グレーや黒といった個性的な色、2つの色がミックスされた複合色、さらに縁取りが入ったものや、網目状にスポットやブロッチが入ったものまで存在します。
また、花の形も一重、二重、八重咲きから、カップ咲き、剣弁咲きものまで、その種類は豊富でバラエティに富んでいます。

※ここで紹介した“花”とは本来“萼片”(がくへん)の事であり、元々の花びらは、退化して蜜腺になっています。

~伝説(言い伝え)~
イエス・キリストが誕生した時に、一人の貧しい少女がお祝いをしたくても何もなく、寒い冬で摘む花さえも見つからずないていました。そこに天使が現れて雪をすくい上げました。するとその雪の下には真っ白なクリスマスローズが咲いていました。
少女はそれを摘んでイエスに贈りました。イエスはその花を見て微笑んだそうです。